自分が好きになる服を買う
少し前に衣替えをした。
それまでクローゼットに掛かっていた夏服を取り出し、今年一度も着なかった服を「ばいばい」と処分用の袋に入れ、その他の服は「また来年ね」と丁寧にたたんだ。
ベッド下の引き出しをあけ、秋服を引っ張り出してみる。
…着たいと思う服がほとんどなかった。
ちょっと自分でもビックリするくらい、残念な感じだった。
「ベージュのボトムス…久々だな…」「あーそういえばいたねぇ、黒のトップス…」
半年ぶりくらいに再開したというのに、全然ワクワクしない。
残念な服たちをよく見てみると、そのほとんどが、「とりあえず買った」服だった。
社会人1年生の時、手持ちの私服がなさすぎて「やばい、週5で着回しできない」という危機感から揃えたもの。
即戦力にはなるが、それを着てポジティブな気分になるかというと、正直ならない。
当時購入してた服は、基本的にトップス、ボトムス共に、とにかく合わせやすいものをチョイスしていた。
柄は無く、色もブラック、グレー、ベージュ…とにかく無難。形に若干変化があるくらい。
上下無難で合わせるので、相当無難になる。ネガティブに言うと、地味。
とりあえず買うと、当たり前だがとりあえずな服ばかりが増えていく。特に気に入っているポイントがあるわけでもないので、服を選ぶ時も「今日はこれ着ようかな!」というより、「どれ選んでも同じような感じだし、これでいいやー」と、淡白な感じになる。
美容関係の仕事をしている妹や、私より遥かにセンスの良い恋人の影響で、もっと色んな服を着て、色んな自分を見てみたいなぁという気持ちが以前よりも強くなっていたので、これからやってくる新しい季節の服たちにワクワクしないのは、ちょっと悲しかった。
とりあえず買うのが悪いことではないと思う。
それこそ社会人1年生だった当時の私のように、そうせざるを得ない時もあるわけで。
でも、先述の通り自分の近くにいる人からの影響だったり、社会人4年目になっても給料は大して増えてないけど趣味への出費をコントロールする理性も若干身につけ始めたので、もう少し服にお金とこだわりを掛けてあげたいなと思ようになったわけである。
緊急的に必要な時以外は、妥協して買わない。
自分自身が納得したものを買う。
この服着てる自分好きだな、そう思える服を少しずつ集めていこうと思います。